■ ごあいさつ ストリーミングビデオ ごあいさつ 皆さんこんにちは。今日は白川英樹博士がノーベル賞を受賞されたのを記念して、このような取材を受けることを大変光栄に思っております。 私は、現在、郵政省認可法人の通信放送機構のつくば情報通信研究開発支援センターという所でセンター長を務めておる古賀達蔵でございます。 正式の名前は非常に長い名称ですので私たちは通常はつくばギガビットラボと言って済ませております。 私は元々はこういう通信放送関係ではなくて、航空宇宙工学の技術者でございます。私の経歴を簡単に申しますと、 東京大学の工学部航空学科を卒業して、東大の航空研究所で助手をしました。 私はその時、航空に携わる以上はアメリカが中心ですから、アメリカに留学して勉強しよう、と思いまして、 スタンフォード大学に留学いたしました。スタンフォード大学では、五年間博士課程の勉強と一年間ほど研究をさせて頂きまして、 そこでPHDのディグリを取って、その後帰国いたしました。 それから、科学技術庁の航空宇宙技術研究所に10年ほどおりましたが、その後筑波大学ができるということで 筑波大学からのお誘いがありまして、筑波大学の教授として参りました。 筑波大学では、工学部というものはないのですけども、それに航空学科、とかいう特定の産業別の学科がないものですから、 我々は構造工学系ということで、応用力学みたいなことを、土木の先生も建築の先生も機械工学、 色んな工学の分野の先生も集まって研究、教育をやって参りました。筑波大学を昨年の3月に退職したのですけども、 それまでの最後の10年間というのは、基礎工学類長とか、第三学群長とか、それから副学長とか管理職のほうが多かったものですから、 どちらかというと教育、研究よりはそういうことのほうに時間を割かれておりました。 この度白川さんがノーベル賞を受賞されましたが、ある時期、私も筑波大学で同じ屋根の下でお仕事を一緒にさせて頂いた事を大変、 誇りに思っております。その後、筑波大をやめてからこちらのほうの、現在でいうITと言いますか、 デジタルテクノロジーを用いた、情報通信関係の仕事をさせて頂いております。 NEXT ▼ 経歴と科学者・技術者の探究心