■ 導電性高分子 ストリーミングビデオ( RealVideo ) 導電性高分子 そこで面白かったのは、というか興味があったのは、その先生は無機化学の専門家だったんですね。 そして僕は高分子の有機化学を専門としている。 さらに向こうのMacDiamid先生は、物理の先生と一緒に共同研究をしていました。 だから3人の先生方が集まってもそれぞれ専門が違うわけです。 だけれどもこれをなんとかして電気伝導性の高いものに変えることができないだろうか、 ということをそれぞれの専門の立場からいろいろなディスカッションして、ではこういう方法でやろう、 ということでもう一人の物理のHeeger先生のところの物理の専門家である博士研究員が電気伝導度の測定をする。 私はこのフィルムを合成して、それでそれに臭素を少しいれようとする・・・ 今の言葉では臭素をドーピングするという言い方をするんですけども。(ドーピングというのは皆さん知っているように、オリンピックでなんとか一着になりたいが為に、 筋肉増強剤や瞬間的に力が出るようなホルモンを注射したりすることを指して使われている言葉です。 それは本来、本人の力ではないということでそれは厳しく制限されて、うっかり使ってしまうと金メダルをとっても失格ということになります。) とにかく、少しドーピングしてやると、今までは半導体でしかなかったのが、ものすごく電気伝導度が上がったのです。 最初にちょっと測定したみただけで、10何倍も電気伝導度があがって、金属になっているということがわかりました。 そういうことで新しい導電性高分子という分野が開けてきたわけですね。 BACK ▲ 学会での出会い NEXT ▼ 子供達へのメッセージ