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筑波技術短期大学は、聴覚、視覚に障害のある人を対象にした、3年制の国立短期大学です。障害を持つ人が幅広い教養と専門技術を身につけ、社会で活躍することを目指した教育が行われています。19日、視覚部の一般公開が行われ、視覚に障害を持つ人が学習する際に、手助けとなる様々な技術が紹介されました。 点字は打っている面の裏に出るため、鏡に映したような左右逆の字を打たなくてはならず、点字打ち体験コーナーの参加者は苦労していました。点字打ちは手間のかかる作業で、視覚障害を持つ方が学習する際の大きな妨げとなっていました。しかし、最近ではパソコンの普及により、視覚障害を持つ人の学習環境が大きく進歩。スキャナと文字認識ソフトを利用して、本の内容を文字情報に変換し、朗読ソフトを使って学習できるようになったそうです。 また、視覚障害の程度に合うように、専用のハードウェアやソフトウェアが開発され、同じ内容の教材を数種類用意することも実施されているそうです。パソコンの画面を超拡大表示するソフトは、弱視の人にとって、有効な補助装置です。ひとつの文字が15cm程の大きさで見ることができ、白黒を反転させることもできます。音声でディスプレイの内容やカーソルの位置を操作している人に知らせてくれるソフト(スクリーンリーダー)も開発されているとのこと。会場には、ピンが上下して、朗読や音声ガイドを点字で表すことのできる点字ディスプレイが展示されていました。
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