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独立行政法人 農業技術研究機構 畜産草地研究所では、良質な畜産物の生産性を向上させるために、資源循環型の家畜生産技術の開発を推進しています。17日に催された一般公開では、動物ふれあいコーナーや、牛乳とチーズの畜産物の試食コーナーが設置された外、研究所内の実験施設やクローン牛を見ることが出来ました。 動物ふれあいコーナーでは、ヒツジの赤ちゃんにミルクを与えたり、ヤギの赤ちゃんをだくことができ、子供に大人気でした。今回、ふれあうことが出来た家畜の愛らしい姿はみんなのアルバムでご覧になれます。試食コーナーの牛乳には、メンソールが入っているそうですが、においで判るほどではありませんでした。乳牛の餌にメンソールの原料を配合したとのこと。 呼吸・代謝実験装置は、家畜の成長に必要なエネルギー量や、飼料の吸収率を調べる装置です。実験結果は、畜産物を低コストで生産するための基礎データとなるそうです。 メタン発酵施設では、家畜の排泄物を新しい処理方法(上向流嫌気性汚泥床法)が研究開発されています。この方法による処理設備は小型ですみ、維持費が安いとのこと。 クローン牛(隼人号)は、雄牛の皮膚細胞から生まれた体細胞クローン牛です。アニメやSF映画の影響か、クローン生物は感情に乏しく、機械的な生物というイメージが、私にはありました。しかし、隼人号と対面して、それが間違いであることに気付きました。好奇心旺盛で、とても人なつっこい性格の牛でした。誕生時より、人間がつきっきりで世話をしてきたので、まったく、人間を恐れないそうです。 我々の食生活は、家畜達によって支えられている部分が多くあります。今回の一般公開は、家畜の研究の重要性を再認識させてくれる行事でした。
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