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独立行政法人 農業環境技術研究所では、農業生態系の持つ自然循環機能に基づいた食料と環境の安全性の確保と、地球的規模での環境変化と農業生態系との相互作用の解明する研究が行われています。 4月17日、一般公開が行われました。昆虫標本コーナーでは、新たに発見された昆虫の分類・同定の仕方から、標本の作り方まで、担当者による説明があり、子供達に人気でした。また、土壌モノリス館では、日本だけでなく、フィリピン・ブラジル・アメリカをはじめとする世界中の土壌標本が公開されました。土壌を標本にする目的は、各標本を比較、検討することで、土壌に対する理解を進め、各土壌に適切な利用・管理方法を明らかにすることだそうです。そうすれば農業の生産力の維持・向上や資源の保全が期待出来るからです。 農作物を持続的に生産してくためには、農業を取り巻く環境―昆虫や土壌だけでなく、水、大気など―に関する研究も欠かせないということを理解する必要があると感じました。
<土壌モノリス> 自然状態の土壌の断面を、そのままの自然の状態で標本にしたもの
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