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独立行政法人 食品総合研究所では、食と健康の科学的解析や、食糧の安全性確保、流通・加工技術の開発など、食に関わる幅広い研究が行われています。理事長の鈴木先生によると、食の安定供給と安全性の確保が重要課題で、「3Q(サンキュー)」を大事にしているとのこと。3Qとは、(1)”Quantity” = 安定した量の確保、(2)”Bad Quality の排除” = 病害・害虫・有害化学物質・環境ホルモンなど悪い要素の排除、(3)”Good Quality の追求” = 安全性・健康・良品質・おいしさなどの良い要素の追求の3つだそうです。 4月17日に行われた一般公開では、研究内容のパネル展示発表の外、そば打ち実演や、パン作り実習など楽しいイベントが実施され、大勢の見学者で賑わいました。話題の血液サラサラ度を調べる実験装置の展示では、赤血球の粒が流れていく様子が見られました。咀嚼(そしゃく)の実験では、実際にその場で見学者が参加して実験を行っていました 。 国産小麦を使ったパン作り実習には6名の女性が参加。国産小麦は、パン作りに適さないと言われていますが、実習で使われた小麦粉は、試験栽培中の「春よ恋」という小麦から作られたものでした。「春よ恋」は、国産パン用小麦として注目されている品種だそうです。ふわっと膨らむおいしいパン作りのコツを講師の先生方が伝授。実習中は真剣にメモを取ったり、頻繁に質問が出されたりと、参加者からは、パン作りの腕を上げようという熱意が伝わってきました。
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