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気象研究所・高層気象台・気象測器検定試験センター

気象研

 4月18日、気象測器検定試験センター、高層気象台、気象研究所において、一般公開が行われました。気象測器検定試験センターでは、気象測器参考館が公開され、明治時代から気象庁で使用された気象測器を展示。水銀温度計、風向風圧計、気圧計、日射計、地震計や天気図などを見ることが出来ました。
 今回の公開で一番人気は、高層気象台で行われたオゾンゾンデの放球です。オゾンゾンデとは高層気象観測に使われる観測機器で、水素ガスの入った風船により、測定器を飛ばし、観測結果を電波により地上に送信してくる観測機器です。オゾンゾンデが解き放たれると、瞬く間に上空の彼方へ。1分間に300〜400mも上昇するそうです。この方法で、高さ約30kmまでの観測結果が得られるとのこと。
 また、気象研究所では、水槽に波を発生させて風と波の関係を調べる実験槽や、津波のシミュレーション結果を紹介されました。

<上昇したオゾンゾンデは、どうなるの?>
 オゾンゾンデが上昇するにつれ、周りの気圧は低くなり、気球は膨張します。気球が破裂すると、パラシュートが開き落下します。危険と思われる人もいるかもしれませんが、観測器は発泡スチロールで収容されており、万が一、建物とぶつかっても、危険・被害を最小限にとどめる工夫はされています。もし拾った場合は、記念品として保管するか、燃えないごみとして処分しましょう。いつか、あなたの家にオゾンゾンデが落下してくるかもしれません。

 ※注意※
気象庁以外に、似た観測機を使用している機関もあります。気象庁以外のものは飛揚した機関に連絡して下さい。また、飛ばした機関が不明な場合は、最寄りの警察へご連絡を。

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