No.100
世界最長の銀ナノワイヤ
出所トップ 独立行政法人 産業技術総合研究所
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概要  独立行政法人産業技術総合研究所は、世界最長の銀ナノワイヤを作り出す技術の開発に成功した。これまでも金属ナノワイヤの合成方法に関しては、いくつかの報告がされていたが、長さの点で実用化への見通しが立っていなかった。今回の開発により、配線材料やフラットパネルディスプレーの電子放出源としての応用が期待出来るという。
おすすめ  平均的な長さで、数万〜十万nmにも及ぶとのこと。プラスの銀イオンが内部を自由に動き回れる構造を持つ母体を使い、その固体に電子線を当てて、銀ナノワイヤを紡糸しているそうです。出所ページで、銀ナノワイヤの走査電子顕微鏡写真を御覧になることが出来ます。

No.99
つくば情報
報酬の科学的重要性
出所トップ独立行政法人 産業技術総合研究所
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概要 独立行政法人産業技術総合研究所は、褒美への期待の大きさを表す脳細胞が前頭葉内測部にあることを発見した。課題を遂行するサルに、何回正解すると報酬がもらえるかの手がかりを示すと、報酬が近づくにつれてエラー率が小さくなったという。この時、前頭葉内測部の前帯状皮質に報酬への期待の大きさに比例して、反応が強くなる神経細胞があることを世界で初めて発見したとのこと。
おすすめ エラー率が小さくなっていったのは、もうすぐ報酬がもらえるという期待が大きくなっていることを表しています。皆さんも、たまに自分にご褒美をあげると、仕事や勉強の効率が上がるかもしれません。かと言って、毎日がご褒美とならないようご注意を!!

No.98
つくば情報
位置情報をリアルタイムでお届けします
出所トップ国土交通省 国土地理院
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概要 国土地理院は、5月27日より、関東・中京・京阪神地域等の大都市を中心として200点の電子基準点のリアルタイムデータ提供を開始すると発表した。これにより、1センチメートル程度の精度でリアルタイムに位置情報を提供するサービスを、民間企業が行えるようになるという。
おすすめ この精度でリアルタイムに位置が分かるなら、車の無人運転システムなども将来的には、可能となるということでしょうか。あくまでも、人が道路を横断しないという前提での話ですが。

No.97
つくば情報
開発! 宇宙メンテナンス・ロボ
出所トップ独立行政法人 産業技術総合研究所
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概要 独立行政法人産業技術総合研究所は、民間会社・大学と共同で、宇宙環境を保全するシステムを開発した。近年、不要となった人工物体と宇宙船・衛星との衝突事故やニアミスが問題となっていた。宇宙ゴミを出さないことを目的とし、ロボットを用いて衛星と軌道を保全までも行える仕組みを持たせている技術は世界初とのこと。今後、宇宙システム全体が、使い捨て型から保守・再生方へと転換していくことが期待される。
おすすめ 現在、地球周回軌道には直径10cm以上のゴミが約9000個もあり、年間300個の割合で増加しているそうです。地球だけでなく、宇宙環境も考えなければならない段階に来ているのかもしれません。

No.96
つくば情報
100倍の寿命をもつ耐熱鋼
出所トップ独立行政法人 物質・材料研究機構
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概要 発電効率を上げるためには、高温の蒸気の使用に耐えるタービンの開発が急がれている。今回、独立行政法人 物質・材料研究機構は、新しい耐熱鋼を開発。650℃の蒸気を使用する発電プラントで利用すると、従来鋼に比べて、約2倍の強度と約100倍の寿命をもつという。これにより、現在のプラント(538℃)に比べて、発電効率が約5%向上し、地球温暖化防止の鍵となると期待される。
おすすめ 今までの耐熱鋼では、620℃前後での使用が限界と言われていました。新しい耐熱鋼では、鋼の強靭化に必要とされている炭素を極力減らして、ナノサイズで耐熱鋼の結晶の周りを高温状態でも安定に埋めてくれる窒化物(主にバナジウムとニオブで構成:VN、NbN)が利用されています。従来鋼では、650℃という高温で長期間使用すると、炭化物が凝縮粗大化し、強度が大幅に低下します。

No.95南極沖へ出航!!
出所トップ全米科学財団
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概要 全米科学財団の研究船2隻が、チリから南極半島の沖に向けて出発した。調査の目的は、南半球の海の生態系についての理解を深めること。具体的には、オキアミの生息に関する調査を中心に、海水の塩分・温度やクジラの行動が生態に及ぼす影響についての観測も行う。オキアミの生態が、海氷の量・位置とどのような関係にあるかを、昨年行った調査結果との比較から推定するという。
おすすめ オキアミとはエビによく似た生物で、成体の体長は5cmほどです。オキアミが重要視される理由は、クジラが好んで食べるなど、食物連鎖のキーとなる動物だと考えられているからです。今年、イギリスの南極研究所の調査により、オキアミが海氷の下に大量に集まっていることが分かりました。地球温暖化による海氷の縮小が、オキアミ、そして生態系へ大きな影響を及ぼすと考えられています。

No.94宇宙ステーションから撮影した鮮明な地球の写真
出所トップNASAジョンソン宇宙センター
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概要 宇宙飛行士が国際宇宙ステーションから撮影した地球の写真の空間解像度が6メートル以下に達したと、NASAジョンソン宇宙センターは発表した。地球と宇宙ステーションの相対的な動きによって発生するブレを、撮影時に補正することによって、可能になったという。
おすすめ 鮮明な地球の写真に、科学者のみならず、撮影した宇宙飛行士達自身も驚いたそうです。30年以上に渡り、撮影されてきた地球の写真はこちらで見ることが出来ます。

No.93
つくば情報
5タイプの人間型ロボット
出所トップ独立行政法人 産業技術総合研究所
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概要 人間協調・共存型ロボットシステムの研究開発プロジェクトの中間成果を、経済産業省が発表。その中で、次の5種類の人間型ロボットが呈示された。
(1)介護現場で対人サービスを行うロボット
(2)留守宅の管理を行うロボット
(3)人間と共同作業を行うロボット
(4)建設機械の代行運転を行うロボット
(5)工場設備の保守点検を行うロボット
おすすめ 今世紀は車に代わって、人型ロボットが最大の商品となると言われています。手塚治が描いたような、日常生活の中で人間とロボットが共存する世界が実現する日も、そう遠くはないのかもしれません。

No.92
つくば情報
カーボンナノチューブ・フィールドエミッタの開発
出所トップ独立行政法人 産業技術総合研究所
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概要 独立行政法人 産業技術総合研究所の研究者はカーボンナノチューブを用いたフィールドエミッタの開発に成功した。従来に比べて1〜2桁も低い消費電力での動作が可能で、フラットパネルディスプレイへの応用が可能という。
おすすめ 持ち運びが楽で、色彩がきれいな上に、乾電池1個で何十時間も連続再生可能なテレビが出来るといいねぇ〜。ところで、出所に掲載された電子顕微鏡写真は見物だよ。

No.91
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安全性の高いリチウムイオン電池の開発
出所トップ独立行政法人 物質材料研究機構
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概要 独立行政法人 物質・材料研究機構の物質研究所等の研究者は新たなリチウムイオン電池(全固体型)の開発につながる研究成果を得た。従来のリチウムイオン電池で使用されている可燃性の有機溶媒が不要になったので、安全性が飛躍的に向上したという。
おすすめ いろいろな電池についての解説はこちらが参考になります。





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