No.40
つくば情報
ニュートリノ振動の検出への展望 K2K実験現状報告
出所トップ高エネルギー加速器研究機構
出所ページここに掲載されております
概要高エネルギー加速器機構は東大宇宙線研究所などと共同研究している、K2K実験の現状を発表した。 ニュートリノ振動は、ニュートリノが質量を持っているときにのみ起こる現象で、微小な質量を探索する、唯一つの方法である。今まで得られたデータでは約97%の確率でニュートリノ振動が起きていることを示唆しており、ニュートリノ振動の存否の最終的な決着は、3年後には可能であるという。
おすすめニュートリノ振動についてはこちら

No.39火星の半分を飲み込む大砂嵐
出所トップNASAジェット推進研究所
出所ページここに掲載されております
概要NASAの無人探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが火星に到着した1997年以降で、最大規模の大砂嵐が火星上で発生するのが観測された。 今年6月15日南半球で発生した砂嵐は、 26日頃から規模が大きくなり始め、瞬く間に北半球へも広がり、火星の半分が飲み込まれるほどの規模に成長した。 NASAでは、今回得られた観測データを基に、砂嵐の発生の予測に取り組むという。
おすすめ地球でも砂嵐は発生します。 日本にも、中国大陸から黄砂が飛んできます。 しかし、火星の砂嵐はスケールが違いますね。

No.38超精密量子ジャイロ
出所トップカリフォルニア大学バークレー校
出所ページここに掲載されております
概要液体ヘリウム3は極低温では超流動という現象を起こし、液体ヘリウム3を入れた器との抵抗が無くなる。 この性質を利用した新型のジャイロをカリフォルニア大学バークレー校の科学者が開発した。 雲や地震の影響による地球の自転の極微量な変化も検出できるという。 NASAでは宇宙船のナビゲータとしての利用も検討されている。
おすすめNASAジェット推進研究所でも同じ内容が紹介されています。また、ここで紹介されているホームページでは、ジャイロがうなる音を聞くことができます。 音の高低の変化が、回転の変化に対応しています。

No.37「クローン動物」に潜む欠陥
出所トップマサチューセッツ工科大学ホワイトヘッド研究所
出所ページここに掲載されております
概要クローン動物の出生率の低さや異常発育の多さの原因が解明された。 クローニングにはES細胞が利用されているが、培養過程で、遺伝子発現を調節するマーカーがES細胞から失われているのが異常の原因という。外見上普通に見えても、クローン動物の遺伝子には重大な欠陥を抱えているらしい。
おすすめ再生クローン技術は、組織培養には応用できても、動物一固体まるごと複製するのには適してない、っていうことらしいね。

No.36
つくば情報
高性能小型冷凍機
出所トップ物質・材料研究機構
出所ページここに掲載されております
概要2Kまで冷却できる高性能小型冷凍機を、物質・材料機構等の研究者が開発した。安価なヘリウム4ガスを冷却媒体に用いており、従来機が用いていた高価な液体ヘリウム3を必要としない。タンパク質構造解明などに使用される強磁場超伝導マグネットが、簡易に、低コストで利用できるようになるという。
おすすめK(ケルビン)とは温度の単位です(絶対温度といいます)。0℃を約273Kとして、摂氏と同じ間隔で温度目盛をつけます。よって約−273℃が0Kとなります。この温度より低い温度はないので、そこを基準にしているんですね。ということは2Kはものすごく冷たいんですね。(冷たいって感じられるんだろうか?)

No.35
つくば情報
酵母でヒト遺伝病(ライソゾーム病)治療薬を開発
出所トップ産業技術総合研究所
出所ページここに掲載されております
概要ヒト遺伝病(ライソゾーム病)の一種であるファブリ−病の治療薬として有望なα-ガラクトシダーゼを酵母で生産する基礎技術を開発したと、産業技術総合研究所は発表した。出芽酵母特有の糖鎖(炭水化物)を産生する遺伝子を破壊した株で、ヒト由来のα-ガラクトシダーゼ遺伝子を導入することによりα-ガラクトシダーゼを生産させた。
おすすめライソゾームとは細胞内にある小さな器官で、細胞内で不要になった物質を分解し代謝する役割を持っています。ライソゾーム病は酵素が欠損して、本来代謝されるべき物質が分解されずにライソゾーム内に蓄積して種々の症状を呈する疾患群で、ヒトではファブリー病を含めて30種類以上の病気の存在が知られています。

No.34物質・反物質間の明確な違いの発見
出所トップスタンフォード大学
出所ページここに掲載されております
概要99.997%の確率で、CP対称性の破れが存在することを確認したと、スタンフォード線形加速器センターは発表した。 この宇宙に反物質がほとんど存在しないという現代物理の最大の謎が解明されたという。
おすすめ高エネルギー加速器機構も、同様の研究成果を発表する見込みです。

No.33ハッブル宇宙望遠鏡による火星の写真
出所トップ宇宙望遠鏡科学研究所
出所ページここに掲載されております
概要現在、火星は地球に6800万キロメートルまで接近しており、絶好の観測時期である。今回、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された、地球に接近中の火星の写真が公開された。地球から撮影された最も鮮明な写真という。数個の砂嵐も写っている。
おすすめ南の空の低空に、ひときわ明るく輝いている赤い星が、火星です。さそり座の左側に見えます。見つけ方はここのページが参考になります。見つけてみてね。

No.32
つくば情報
O-157生産のベロ毒素の迅速簡便検出法
出所トップ産業技術総合研究所
出所ページここに掲載されております
概要食中毒の原因となる大腸菌O-157が生産したベロ毒素を、水晶振動子に吸着濃縮することによって、迅速かつ、簡易に、検出する方法を、産業総合技術研究所等が開発した。 検体入手から、1時間以内の検出が可能という。
おすすめまだ、まだ、食中毒の時期が続きます。 手を洗いましょう。

No.31ガン細胞の成長をバクテリア毒素受容体がコントロール
出所トップトーマス・ジェファーソン大学
出所ページここに掲載されております
概要バクテリア毒素がガン細胞表面の受容体に結合することで、ガン細胞の成長を著しく遅らせる効果があると、トーマス・ジェファーソン大学の研究者が発表。バクテリア毒素と抗ガン剤を組み合わせれば、ガン細胞だけにターゲットを絞った投薬が可能で、画期的なガンの治療法になるという。
おすすめ長寿国家の日本では,ガンが死因の上位です。ガンの克服技術が発達すれば,もっともっと長寿国家になるんでしょうね。





Copyright 2000-2002 e-science All Rights Reserved.